
紙岡聖子について
都市伝説「紙岡聖子(かみおか・せいこ)」
1999年5月、開設間もない「2ちゃんねる」(現・5ちゃんねる)のオカルト板に立てられたスレッド
「洒落にならないほど不思議な話を集めてみない?」(通称:洒落不)にて、ある奇妙な投稿が寄せられた。
投稿者は、市立図書館の市史編纂室で見た戦時中の白黒写真に写る一人の女性が、
震災報道で炊き出しをしていた女性と完全に一致すると語った。
さらにその女性は、1970年代のオイルショックを取り上げた新聞記事にも登場していたという。
当初、他のスレ住民たちは「他人の空似」「記憶の混同」「合成写真」として取り合わなかったが、
その後「自分も同じ顔を見た」「テレビ映像に映り込んでいた」「学生運動の中でこの顔が」など、
異なる時代に現れる“同じ顔の女性”の画像が次々に投稿され始めた。
いずれの画像にも共通していたのは:
・ツリ目で整った容姿
・頬と口元に小さなホクロ
・見た者の記憶に残る表情
やがて、掲示板の中で誰かが、この謎の女性を仮の名前として
紙岡聖子(かみおか・せいこ)という通称で呼ばれるようになる。
そして2000年代に入る頃には、スレッドはdat落ちし、当時のアップローダーも閉鎖されたことで、
投稿された画像や記録の大半が失われてしまった。
しかし――
かつての断片的な目撃証言や画像の記憶を辿り、ネットの深層に埋もれた記録を、
このサイト「紙岡聖子(仮)に関する考察」にて復元・再検証する試みが始まった。
時代を超えて現れ続ける顔、記録される存在。
紙岡聖子とは何者だったのか──。